全国秘書会議2024(第31回)開催報告

「全国秘書会議2024(第31回)」の開催は大盛況のうちに終了しました。

全国秘書会議2024(第31回)開催報告

秘書のレジリエンス ーしなやかに自分らしくー

本年は、8月31日(土)に、オークラ東京にて、全国秘書会議2024を開催いたしました。台風の影響により、残念ながら急遽参加できなくなってしまった方もいらっしゃいましたが、165名の皆様にご参加いただき、盛会のうちに終了いたしました。

<基調講演:荒川 朋美 氏>
基調講演では、双日株式会社にてデジタル変革を推進し、初の女性社内取締役に就任された荒川朋美氏をお迎えし、「人とテクノロジーが共創する新たな未来」をテーマにお話しいただきました。そして、テクノロジーの進化の歴史や生成AIの現状を踏まえ、デジタルは人や社会の課題を解決するためのツールであり、専門人材だけに任せる時代から、今後は誰もがデジタル技術を使いこなすことが求められる時代になるという強いメッセージが伝えられました。現在CDO兼CIOとして推進されているデジタル人材育成、全社横断のDX実装支援と社内体制整備についての具体的な事例紹介では、デジタル活用について見識を深めるとともに、参加者のみなさまからは講演の内容を参考に今後の秘書業務にも積極的に取り入れていきたいという声が多くあがりました。これから更に進化を続けるテクノロジーに対応するためには「適応力」が必要であり、デジタル技術が人の機能を補完し、人にしか創出できない価値を高めていくことが重要であるというお話は、今後のビジネスにおける指針となるものであり、多くの示唆を得る機会となりました。

 
 

<特別講演:山中 伸弥 先生>
特別講演では、京都大学iPS細胞研究所名誉所長・教授でいらっしゃる山中伸弥先生に「挑戦から生まれる新たな発見 –レジリエンスの力–」と題してご講演いただきました。医師そして研究者を目指されるきっかけとなったお父様のこと、アメリカ留学中の恩師の言葉「VW=Vision&Work Hard」、変化はチャンスとして人とのつながりを大切に仕事に向き合ってきたこと、これらがiPS細胞誕生につながったとお話しされていたことが印象的でした。そして長く闘病されていた中高時代の恩師からの「レジリエンスは鍛えることができる。」「感謝を忘れない。」という言葉と、決して諦めずに闘病されていた平尾誠二さんのお姿を胸に、医学の未来のため日々邁進されていると伺い、深く感銘を受けました。

当日まで台風10号の動向が読めない中、山中先生には急遽空路へご変更いただき、大阪から東京の会場までお越しいただきました。まさにレジリエンスの力を集結できた日となりました。感謝申し上げます。


<Q&Aトークセッション>
今回は新しい試みとしてQ&Aトークセッション~しなやかに自分らしく生きるために~と題し、基調講演いただきました荒川朋美氏と特別講演いただきました山中伸弥先生にご登壇いただきました。はじめてお会いになったお二人でしたが、キャリア形成、モチベーション維持、これからのさらなるAI活用についてなど、参加者の皆様から募集した質問に、またお互いへの質問に、時には笑いを交えながらお答えくださり、お人柄にも触れることができました。特に、どんな場合もソフトスキルが大切である、強さではなく、しなやかさが求められるとお話しになっていたことが心に響きました。

様々な困難を乗り越えてこられたお二人のお話は、秘書のレジリエンスに繋がるものとして参加者の皆様にも深く伝わったのではないでしょうか。貴重な素晴らしい機会となりました。


<グループディスカッション>
グループディスカッションでは、5名程度のグループにわかれ、ディスカッションをおこないました。まず、1分程度の自己紹介の後、今年の3つのテーマ①「逆境や失敗の経験からの学び」②「変化への適応スキル」③「組織や個人でのレジリエンス向上策」からグループで1つのテーマを決めて、スタートしました。 各グループは、現役の秘書をはじめ、管理職、秘書的役割を担う方、年代も様々なメンバーで構成され、各自の体験談や、各社の対応、今回の<基調講演>や<特別講演>の内容を参考に活発な意見が交わされ、新たな気付きや今後の業務の参考になるお話を伺うことができました。最後に代表して6つのグループがディスカッション内容を発表しました。 「失敗にムダは無い。次の機会につなげる。失敗の共有の場を作る。」「自ら情報を取りに行く。好奇心、チャレンジ精神が大切。」「相手を思いやる心、対面でのコミュニケーションが大切。」などの意見が全員に共有されました。 今回のディスカッションのゴールは、堅苦しい議論やテーマを結論づけることではなく、各グループでカジュアルにコミュニケーションを取り、この交流をきっかけに新しい気付きや新たな人脈を各自が持ち帰ることとしていました。さすが皆さん、コミュニケーション力を存分に発揮され、各テーブル共、和気藹々と盛り上がり、 まだまだ話足りない内容については、次の懇親会会場へと場が移されることとなりました。

最後になりましたが、今回の盛会はご参加いただきました皆様をはじめ、パートナー企業の皆様、実行委員を含めた関係各位のご支援とご協力の賜物であり、この場をお借りしてあらためて深くお礼申し上げます。

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