全国秘書会議 2018(第26回) 開催報告

「全国秘書会議 2018」の開催は大盛況のうちに終了しました。

全国秘書会議2018(第26回)開催報告

一般社団法人日本秘書協会創立50周年記念「全国秘書会議2018」― 伝統と革新をつなぐ。秘書の「人間力」を磨け ―

本年は当協会創立50周年記念として、2018年9月1日(土)セルリアンタワー東急ホテルにて「全国秘書会議2018」を開催いたしました。当日は全国各地より、会員をはじめとした総勢400名もの皆様にご来場いただきました。
「第4次産業革命」と言われる革新的な変化が起きようとしているいま、より効果的な成果を目指して先端技術をフルに活用しつつ、自らも変革・成長をしていかなければなりません。秘書に従事する皆様の人間力を磨き、更なる飛躍の一助としていただくとともに、先人が築き上げてきた秘書の伝統をさらに昇華させることを願い、今年は『伝統と革新をつなぐ。秘書の「人間力」を磨け ―』をテーマにいたしました。

全国秘書会議2018 開会挨拶時の様子
衆議院議員 小泉 進次郎 氏

第一部特別講演には、衆議院議員小泉進次郎氏にご登壇いただき、「秘書に対する秘めたる思い」と題しお話いただき、“一流のリーダーシップは、一流のフォロワーシップによってのみ、実現される”すなわち、リーダーのビジョンの実現には現場が自律的・主体的に支援することが不可欠であり、フォロワーシップがあってこそ、リーダーシップとの相乗効果が期待できること、そしてフォロワーシップに正解はなく、必要なフォロワーシップは何かということを、絶え間なく問い続けることが大切であると説かれました。秘書とは“3つの「ひ」を共有する人”であり、「秘密を共有する人」、「火のような情熱を共有する人」、「一人ぼっちの孤独を共有する人」というご自身のご経験を踏まえた、求める秘書像のお話は、リーダーを支える秘書にとって今後の指針となるようなご講話で、今回の講演ために、ご自身の言葉を使って快活にお話になる姿は、聞き手にもエネルギーを与えてくださいました。

基調講演の日本学術振興会顧問・学術情報分析センター所長で当協会名誉顧問の安西祐一郎氏からは、「これからの時代に秘書は必要か」というインパクトのある題目でしたが、AI技術の現状を踏まえ、様々な仕事がなくなるのではなく、自動化できるような仕事を、AIを使って代用することにより、人が使える時間が増え、テクノロジーの進歩による新たな可能性が広がるのであって、様々な仕事がなくなるのではなく、共存していくのである。いつの時代も技術革新や社会の変化により仕事の形は変化しており、秘書として、常に自己を見直し、AIには対応できないような独自性のあるスキルを身につけることにより、秘書という職種は今後も必要不可欠となるというお話は、現状に甘んじることなく、更なる学びを続けることの必要性と、今後のスキルアップへのモチベーションとなるお話でした。

独立行政法人日本学術振興会
顧問・学術情報分析センター所長 安西 祐一郎 氏
日本航空株式会社 特別理事 大西 賢 氏

特別講演にご登壇の日本航空特別理事の大西賢氏からは、日本航空の再生に向け、新たな企業文化の構築のために行った構造改革、意識改革についてお話いただきましたが、社員に対する経営者としての真摯な姿勢や、企業競争の激しい現代を生き抜くために経営者だけでなく、社員が一丸となって再生に向かわれた道のりは、大変感銘を受けるものでした。またそのような企業環境の厳しい時代に、ご自身を支えてくださったという秘書の方々への感謝の気持ちを述べられ、同氏の包容力を感じるとともに、このように経営者からのお言葉を受けることができるのも、苦楽を共にする秘書だからこその喜びであると改めて感じるご講話となりました。

特別セッションには、各界のプロフェッショナルな方にご登壇いただきましたが、人材育成・女性活躍・ダイバーシティなど時代に即したテーマが並び、どのセッションも参加者よりご好評をいただきました。
こちらは別途特別セッションご報告ページをご覧ください。

日本秘書協会創立50周年の節目として、このような実のある会議となりましたのも、ご参加いただきました皆様をはじめ、協賛企業の皆様、実行委員を含めた関係各位のご支援とご協力の賜物であり、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

秘書協会創立50周年記念2018
協賛企業展示ブースの様子
第4部 懇親会の様子
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