今回の九州セミナーは、米をとぐような感じでいつも何気なく使っている言葉を洗ってみませんかという意味の「言葉を研ぐ」というテーマで、外国人に日本語教育もなさっている朱宮先生に言葉の使い方をわかりやすくご指導いただきました。
外国人から見た日本語、日本人が使った日本語の例や、日本語を母語としない人の日本語能力を測定し認定する日本語能力試験の例題を解いてみて、日本語がいかに複雑でややこしいかを参加者全員で体感しました。行間や空気を読むなど、言葉以外の意味を察して理解する高コンテクスト文化の日本と、アメリカ、カナダ、オランダなど明確に言語化する低コンテクスト文化では、言葉を使ってのコミュニケーションの取り方に違いがあります。国籍が多様化している外国人に教えるときや、外国人と接する職場では、繊細な日本語を学んでもらうのは難しいので、普段使われている言葉を外国人にもわかり易いように配慮した「やさしい日本語」を話す必要があります。「やさしい日本語」は、思いやりのあるやさしさ、簡単であることのやさしさ持っており、特有の言葉を使う職種や、職場での新人研修にも共通言語として有効であることを教えていただきました。
言葉を研ぐ練習問題には、参加者の皆さんが積極的にチャットで解答し、朱宮先生から一つ一つ丁寧に解説していただきました。質問も活発になされ、参加者の言葉の使い方に対する関心の高さが伺えました。
良かれと思って使った言葉が礼儀正しいとは限らず、正しい言葉(敬語)を使ったからといって相手の印象が良いとは限らないという例をお聞きしました。言葉(敬語)を正しく使うことに注力するあまり、言葉としては正しくても実は失礼になっていたり、気持ちが伝わらなかったりしていることもあるので、言葉に気持ちを乗せることも大切にしたいと存じます。
言葉は、人を元気づけたり傷つけたりする凄い力を持っています。思いがけずかけた一言が誰かを元気にするかもしれません。「日本語は難しくキリがないのですが、奥深さにはまって、この豊かな言葉を楽しみましょう」との朱宮先生の言葉をいただきました。皆さん、言葉を研いで言葉の魔術師を目指しましょう。(まとめ:九州支部)
詳細
日時 | 2024年12月7日(土)14:00~16:00 |
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講師プロフィール
朱宮裕子 しゅみやゆうこ
株式会社アカデミア代表取締役 日本秘書協会認定講師