7月親睦会 歌舞伎鑑賞会 解説「歌舞伎の見方」と「双蝶々曲輪日記」鑑賞レポート レポート

7月の親睦会では、「初代国立劇場さよなら公演」のひとつ「第104回歌舞伎鑑賞教室 双蝶々曲輪日記-引窓-」を鑑賞しました。国立劇場は建て替えのために今年10月に閉館することが決まっており、ここでの歌舞伎鑑賞教室はこれが最後です。定刻に会場内が暗くなると、月明かりをイメージした照明と音響のなかで廻り舞台が回転しながらセットを上下に動かし、舞台の仕組みを観客に見せました。花道にライトが当たると、そこに仕組まれているせりが上がり、解説役の澤村宗之助さんが登場し見得を切られました。その後舞台の上で動きを交えながら、場面の情景を語る義太夫節と三味線、ドラマを盛り上げる黒御簾音楽、見得には欠かせないツケ、など歌舞伎で重要な要素をご紹介くださいました。宗之助さんは女形を演じる時の基本の姿勢を教えてくださり、これを真似てやってみるのですがそのキツイこと。女形のあの美しい動作は日ごろの訓練の賜物であることがよくわかります。そして、この後上演される演目のストーリーを、当時の生活スタイルや伝統を含めて詳しく説明してくださいました。この日演じられた演目は、家族を想うが故に葛藤する人々の人情が描かれていました。鑑賞教室で学んだお陰で歌舞伎に対する敷居が下がり、じっくりと演目を楽しむことができました。その後の茶話会では、舞台の感想や近況報告でそれぞれのテーブルに会話の花が咲き、楽しいひと時を過ごしました。(まとめ:親睦会チーム)

詳細

日時 7月15日(土) 午後の部(午後2時30分開演)
会場 国立劇場