2019年12月 月例会 平山郁夫氏 没後10年記念講演 ― 長女、詩人の平山弥生氏を迎えて ーレポート レポート

東京藝術大学の学長を務め、文化勲章受章者である日本画家・平山郁夫氏が2009年12月2日に亡くなられて10年が経ちました。月例会では長女の弥生氏から、日本文学者・中西進氏、歌手・谷村新司氏など各界の著名人との交流を、プライベート写真をスクリーンに映しながらお話しいただきました。同じ大学を首席で卒業された奥様が、結婚により絵筆を折り郁夫氏のサポートに尽力されたことや、郁夫氏が読売巨人軍とペットの犬を何よりも愛されたことなど、家族でしか知りえない逸話から郁夫氏の人柄を伺うことができました。「天国や来世でも絵を描き続けたいので、右腕だけには注射や点滴を打たないでください」と言いながら闘病を続けたお話しは、参加者の誰もが涙を誘われました。終始和やかな笑顔で語られた弥生氏から、あらためて郁夫氏の絵画への情熱と家族の深い絆を知ることができました。

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日時 2019年12月4日(水)19:15~21:00

講師プロフィール

平山弥生氏 (詩人)

1959年、東京生まれ。詩人。平山郁夫氏の長女。アフガニスタンで開催された「アジア音楽祭」に日本代表として「風と少年」を出品。この作品はのちにパシフィコ横浜に詩碑が立てられた。NHK番組「視点・論点」で中西進氏により作品が紹介される。俳句もたしなみ「NHK俳句」に出演中。2011年3月、講談社より平山美知子・絵、 平山弥生・文による絵本『いちりんの花』を出版。